ESSヨットクラブ


 
  最初の一歩 2
 
4、ジャイビング
 ジャイブとは、風下方向への方向転換。艇をベアし続けると、そのうちに風軸を越える。この時、セイルを逆のタックへかえす動作をジャイブという。タッキングと違ってジャイブでは動作の間中ずっとセイルに風を受けることができるので、メインセールは一瞬のうちにかえるし、スピンもはりつづけることができる。しかし、それゆえ似危険も大きい。センターボードはあがっているし、ブームはほぼ瞬時に反対舷にかえってくるので、艇のバランスを崩しやすい。ひとつひとつの手順を確実にこなすことが大切。
 
 注意する点は次の3点。
@ブームで頭を打たないようにする
A船のバランスに気をつける
Bスピンをつぶさないように気をつける

4−1  ジャイビング手順

 まず、ランニングまで角度を落とした後に、タイミングをみはかって、メインを返す。このとき、スキッパーはメインシートを束ねて持ち、腕は伸ばしたままからだでひくようにする。 

ブームが返るとすぐにスキッパーはスピンのコントロールをクルーから受け取る。この時点でスキッパーはティラーに足をかけ、体重移動の体勢に入る。クルーはスキッパーがスピンシートを持ったのを確認してからシートを放し、シートのツイカーををひく。 

ここでスキッパーは風見を見ながらスピンのトリムをしながら、船のバランスを取り、同時に舵取りも行う。そしてクルーがポールをチェンジし終わったら、スキッパーからガイのコントロールを受け取る。 

ポールを付け替える時は、うごきの無駄を無くし、スムーズに行わないと船のバランスを崩し、スピンもつぶしてしまう。それらの手順が終わったら、バランスを取りながら定位置に座り、少しずつラフィングする。

 ヨットレースにおけるコースと、回航順序について

ヨットにおけるレースにおいては、下の図のようなコースを取ることが一般的である。
 

レースのスタート 
(オリンピック下スタート上フィニッシュ)

下マークと、本船の間のラインが、スタートラインとなる。 

初め、上マークを目指し、クローズで走る。 

上マークを回航後(1上)、サイドマークを目指す。(リーチング) 

サイドマークを回航後、下マークを回航、再び上マークをめざし、クローズで走る(2上)。 

二度目に上マークを回航後は、サイドマークを回航する必要がなく、直接下マークを目指す(ランニングで走る)。 

二度目に下マークを回航した後、最後に上マークをめざし、フィニッシュラインをめざし、クローズで走る。 

上マークと、上マークボートとの間の、Finishラインを超えるとゴールとなる。 
 

クルーのコース練習における手順の実際

 

スタート前におこなうこと

1、シートの整理 
2、3分前の合図に時計のべゼルを合わせる。(練習時)本番のレースでは5分に合わせる 
    ピー       ピッピッピ  (3分前) 
    ピー       ピッピッ     (2分前) 
    ピー       ピッ          (1分前) 
  一分前までは15秒おきにスキッパーに報告 
  30秒前までは10秒ごとにスキッパーに報告 
  それ以降スタートまで毎秒カウントする 
3、ウォッチング(周りを見て気づいたことを報告) 
4、上マーク位置の確認 
5、スキッパーにしたがい、ジブ、ブーム、ヒールを調整する

スタート後、行うこと

・スタボーで走っている時には下艇とポート艇に注意し、随時スキッパーに報告する。 

・ポート艇に対しては自分がスタボー艇であることを主張する。 

・自分がポート艇の時、スタボー艇に注意する 

・常にジブ裏に注意すること

 1 上マーク回航

 

コースをスタートしてから、クローズで走り、初めに行うマーク回航が、上マーク回航である。この上マーク回航手順は、スタボーアプローチで走っているか、ポートアプローチで走っているかによって、若干手順が異なる。

(前もって、スタボー側のツイカーがカムにかかっているかチェックする。)

 

1、スキッパーの合図でスピンポールをセットする。(この際、船を揺らさないように気をつける)

2、スピンのフックをはずす。

3、センターボードをアビーム(半分くらい)まであげる  (※スキッパーが行う場合もある)

4、船をアンヒールさせる     (※ ヒール=ウェザーヘルム=船が上る     アンヒール=リーヘルム=船が下る)

5、回航(船がクローズからアビームへ下していくの)にあわせてジブをアビームまで徐々に出していく。

6、上マーク回航後、ジブがスピンにからまないようにマスト側に手で押さえ、スキッパーにOK,と合図する。

7、合図を受けてスキッパーがスピンをあげるので、クルーはすぐにガイをひいてスピンをはらませ、ガイをカムにかける。
     このとき、ジブのラフワイヤーとスピンポールの間がこぶし一個分だけあくようにして、ガイをカムにかける。

8、スピンシートをひき、アビームスピンをはる。

 
 注  中風から強風下ではアジャスターをつかってトラッピーズにでるが、その時アジャスターはまず短めにしたおく。
注2 ツイカーの重要性――ツイカーは強風時に機能を発揮する。中風から強風では、トラッピーズにでながらスピンをはらなくてはならない。そのためスタボーで走っている場合、右手でアジャスター、左手でスピンシートを握らなくてはならない。だから上側のガイを固定しておくのである。もしツイカーをかけ忘れると右手でアジャスターを調節できずに力ずくでガイを持たなければならない。
 
 2 サイドマーク回航
 

1、スキッパーが船を下し始めたら、船の回航に合わせてスピンを移動、はりつづける。

2、「ジャイブ」の合図で、今までかけていたツイカーをカムから外す。外す時は、サイドステイの外側から外す。

3、「ジャイブ」の合図でガイを思いきりひきながらブームをくぐる。くぐると同時にポート側のツイカーを引き込む。
    ※サイドジャイブでは、ジャイブ前にポート側にはらんでいたスピンをジャイブ中にしっかりスタボ側にもってこないと、
        スピンがポート側のジブにはりついてスタボ側にもってこれなくなる。

4、スピンポールを付け替える。

 スタボ側のガイはカムにかけるが、ポート側のガイはジャイブ後カムにかけない。これは、ポート側のスピンシートには、ツイカーのアイに引っかかるストッパーがついているので、ガイが出ていかないようになっているからである。


 

下マーク回航(ポートアビームからクローズホールド)

 

1、スキッパーの「収納準備」の合図でスピン収納の準備をする。トラッピーズに出ている時は、中に入ってきてリングを外す。

2、「収納」といったら、まずスピンポールをはずし、もとの場所にもどしてから「せーの」で収納を開始する。

3、センターをクローズまで全部おろす。

4、船をヒールさせる。

5、ジブをクローズにはる。

6、スピン収納後、シート整理

 
 ―スピン収納について―
・ポート収納の場合、スピンポート側のクリューを左手でつかみ、スピンバスケットの横まで引っ張ってくる。
・左手でクリューを持ったまま右手はスピンの中央、できるだけ遠くをつかみ、そのままバスケットの中につっこむ。
・この動作を繰り返し、スピンをすべて収納する。
・最後にピークをフックにかける
 


 

4、上マーク回航(クローズホールドからランニング)

 クローズホールドからランニングを走る際に、スピンホイストは状況によって2通りある。
これはその時の風のふれ、レース状況、戦術などによってことなってくる。
 
 A ジャイブしないでスピンホイストの場合
 
 B ジャイブ後、スピンホイストの場合
 以上
 セール・艇種によって違いは有ります。自分の艇にあった走り及びチュウニングを。